番外編
「……由紀ちゃん!?」
「え?」
「やっぱり由紀ちゃんだ〜〜! なんで引っ越先、教えてくれなかったの!?」
郊外に新しくできた大型のショッピングモール。
浩一郎さんと共に出かけていた私は、そこで懐かしい声に呼び止められた。
「由紀、……彼女は?」
「短大のときに親しくなったの。私の本当の友達の……」
私は浩一郎さんに説明しながらも、昔の(……と言っても、3年ほど前のことだけど)を思い浮かべていた。
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