Teddy Bear  (10000 HITS 御礼小説)

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私は某音楽教室で、フルートの講師をしている。

 

 

フルートは、小学校の高学年のときから習い始めた。

中学と高校で吹奏楽部に入っていたときは「フルートよりもピッコロが欲しい」と顧問に頼まれて、ピッコロを吹いた。

でもやっぱり…私にはフルートの方が合っているみたいだったから、音大はフルートで受験した。(部活を引退してからメチャメチャ頑張ったんだよ!)

 

 

この教室には、音大に通っているときからバイトをしていたの。

卒業してから正規の講師として勤めて…今では受け持ちの生徒も増えている。

生徒は『小学生から、お爺ちゃんまで』と年齢層の幅も広くて…当然、進み具合も経験も違うから、それぞれに合った練習方法で教えている。

教えている時は、とっても楽しい♪ でもその個別プログラムを組むのが大変!
あと「▼◎さんは此処まで進みました」っていう報告書を書くのも、ね…。

 

「演奏しているだけ、だったらイイのにな〜」なんて思うときもある。(ごめんね)
けど、「これが私の仕事なんだから、ガンバ!」って気持ちでやってるの。

たまに知り合いの指揮者に「手伝ってくれ」と言われて、オーケストラの臨時団員としてフルートを演奏しているときが一番楽しいんだ♪

 

 

 

その『演奏してるときが一番!』な私に、初めて『彼』という存在ができた。

そしたら『楽器の演奏』よりも『彼』の方が一番になっちゃって……ホント、自分でもビックリしてるくらいなのよね〜vv

 

今だから白状するけど……

初めて会った日は、こんなに彼を好きになるなんて思わなかった。

 

私・中山純(なかやま じゅん)と、彼・藤堂俊介(とうどう しゅんすけ)さんとの出会いは……とんでもないハプニングから始まったの……

 

 

 

 

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